31人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
いつものように家に行って、
いつものように過ごして。
先に眠ってしまった
嘉納くんの寝顔を見ながらため息。
……また、ちゃんといえなかった。
次の週末は同期の瀬戸くんと三人で飲んでた。
ちなみに嘉納くんと私、
そして瀬戸くんは社内で三人しかいない同期だ。
入社当時からなにかと馬が合って、
よく三人で遊んでた。
そして瀬戸くんが社外の人間と結婚を決め、
私たちが付き合い始めたいまでも、
やっぱり仲がいい。
おかげで結婚式の二次会の幹事を頼まれ、
打ち合わせと称しては、
以前と変わらず飲んでいた。
「で?最近はどうなわけ?
付き合い始めてすぐによそよそしくなるし。
そうかと思ったら、また急にべたべたしだすし」
「いまは別に問題ないな。なー、潤?」
「うん」
……嘘。問題、大あり。
といっても一方的に私が、だけど。
最初のコメントを投稿しよう!