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「…………」
急に黙ってしまった嘉納くんを不思議に思い、
見上げてみたら顔が真っ赤になってた。
「孝史くん……?どうしたの……?」
「……おまえ、それ反則だろ?」
「孝史くん?」
見上げてる嘉納くんの顔は、やっぱり赤い。
熱い、嘉納くんの視線。
絡め取られたかのように逸らせない。
両手が私の頬にふれたかと思ったら、
唇が重なった。
目を閉じて受け入れて……そこからの記憶が、
ない。
朝起きて、洗顔をすませて冷蔵庫を開ける。
あるもので簡単に朝食作り。
嘉納くんは自炊をちゃんとするので、
食材がないなんてことはほとんどない。
そのうち起きてきた嘉納くんと一緒に朝ごはん。
「なー、潤。昨日の夜のこと、覚えてる?」
「なんのこと?」
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