芭蕉風

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『スープには 春雨合うね 豆腐より』俳句を読む芭蕉。 『先生。またカスみたいな作品ですね』風情はわかる弟子信長は言う。 『僕のも聞いてくださいよ』 『どれ。言ってみぃ。』適当にあしらうつもりの芭蕉。 『比叡山 火の海作ろう 神は俺』満足感にひたる信長。震える芭蕉。 『あぁ神様。こいつに罰があたりますように』 『無駄ですよ先生。神などいない(黒笑)』 祈る芭蕉。 『先生。向こうから僧侶が来ますよ。消し去りましょう(黒笑)』 『神こら!!どんな気まぐだ、コノヤロー!!』キレる芭蕉。 『はっ思いついた!!』はっとする芭蕉。 『聞かせてください、先生。駄作だったら(黒笑)』にやける信長。震える芭蕉。 『痩せ蛙 負けるな芭蕉 ここにあり』 『パクリか?あぁん?もうキレた。僧侶消す。』後ろから僧侶に向かって中指をたてる信長。 『卑劣だよ、信長』呆れる芭蕉。 『後ろから 中指たてるよ 春の空』俳句を読む芭蕉。 『それいくね?』キャラ崩壊の信長。 『マジで!?ならこの感じでいこう』自信をとり戻す芭蕉。 『もっとリッスンさせてくださいよ、先生!!』興奮する信長。 『古池や 蛙飛びこむ 水のおと』 こうして芭蕉風は完成した。
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