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「冴。今から何がしたい?」
「新聞か、テレビが見たいです」
どうせ許してくれないだろうけど、とりあえず頼んでみた。
「仕方がないな。 新聞を見せてやるよ」
絶対ダメだと思ったのに、直輝は新聞を取りに階段を降りて行った。
直輝と会ってからは、直輝はずっと私のそばにいる。
人を殺せる時間なんてなかったはず。
きっと有紗は無事よね。
不安を感じなから、直輝が来るのを待った。
「冴。持ってきたよ」
直輝は私の手に新聞を渡してくれた。
一面から順番に記事を読み進めたけど、私の名前も、連続殺人の記事もなかった。
なぜ? もう4人もの人が殺され、私は行方不明なのに。
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