直輝の元に

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直輝は冷蔵庫を確認すると、すぐに戻ってきた。 「冴。 卵に、ケチャップ、玉ねぎ、鶏肉はあった。 後、何か必要な物はある?」 「牛乳と、塩、胡椒にチーズかな。 でも、それだけあれば、大丈夫。 私もキッチンに行くね」 私達はキッチンまで一緒に歩いて行った。 冷蔵庫を確認すると牛乳も、 塩、胡椒、チーズも揃っていた。 玉ねぎを刻みながら、この包丁で直輝を刺したらいいんじゃない? 殺すんじゃなくて直輝が動けない程度に。 そして、その間にここを出て警察に行けばいい。 頭に浮かぶけれど、直輝を刺す勇気がない。 「冴。俺を殺したい? やってみる?」 直輝が近づいてきた。 今なら私でも刺せる。
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