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料理に夢中になっている振りをして、黙々と料理を続けた。
後ろから直輝の視線をずっと感じている。
「ふわふわオムライスの出来上がり。
直輝、谷口さんを呼んできて。
一緒に食べよう」
「山口さんは、食事は自分の部屋で食べたいそうだ。
俺が持っていくよ」
直輝はふわふわオムライスが嬉しいのか、さっきまでのニヤニヤした嫌な笑いではなく、本当に嬉しそうにしながら、山口さんにふわふわオムライスを運んだ。
リビングに戻って来てからも、やたら機嫌が良い。
さっきの直輝とは別の人みたい。
「冴。美味しいね。
冴はいいお嫁さんになるよ。 俺は幸せだ」
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