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お風呂を出て更衣室でドライヤーをしていると、後ろから直輝が近づいてきた。
「冴、俺もお風呂に入ってくる」
「はい」
今のうちに、部屋に女性の跡がないか探してみよう。
もし過去に別の女性がいたとしたら、その女性はどうなったのだろう。
今はいない事を考えると、不吉な考えしか思い浮かばなかった。
直輝がお風呂に入っている間に、部屋をかたっぱしから探した。
どこを探しても女性の跡が見つからない。
ここになかったら諦めようと、最後に私に与えられた衣装ダンスの引き出しを開けようとすると、何かが引っかかって開かない。
思い切り引っ張って、引き出しを取り出し下を見ると、テープで小さいノートが貼り付けられていた。
ノートは少し破れていたけど、読む事が出来る。
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