監禁

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「ええ」 いつも通りに振る舞おう。 助かるためには絶対にバレてはいけない。 「そのパジャマ、冴に似合っているよ」 「ありがとう」 いつものように全てを諦めた感じの話し方をした。 「冴、歯磨きが終わったらベッドにおいで」 ベッド……とうとう直輝に抱かれるのか。 別に好きな人がいる訳じゃない。 純潔じゃないといけないなんて思っていない。 でも、最初くらいは好きな人に抱かれたかった。 《VL》では、沢山の男を手玉に取ってきた。 マイクロビキニを着ている写真さえ送った。 こんな私がまだバージンなんて言っても、誰も信じてくれないかもしれない。
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