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「はい」
歯磨きをして、直輝の待つダブルベッドに向かった。
「冴、可愛いね。
冴の身体は俺のものだから。
ずっとこの時を待っていた」
直輝に身体に触れられると、あまりの気持ち悪さに涙が止まらなくなった。
嫌、止めて!
そう叫びそうになるのをこらえるだけで、精一杯。
直輝は泣いている私の顔を見ようともせずに、ただ私の身体を抱いていた。
「お願い。中に出さないで」
妊娠だけはしたくない。
親に望まれない子がどんな思いをするか、私が1番良くわかってる。
「わかってる。
俺だけの冴。
子供なんていらない」
良かった。
私は人形でいる覚悟が出来た。
感じてない身体に無理やり押し入ってくる直輝。
痛さで気を失ってしまった。
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