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桃香にも高橋警部にも、直輝の事を話すつもりはなかった。
私の命はもうどうなってもいい。
これ以上直輝に人を殺させたくない。
スマホの電源を切り最小限の荷物を持って、ビジネスホテルをチェックアウトした。
ここからスターホテルまでは徒歩10分。
朝食を食べていない事を思い出して、コンビニでパンとジュースを買い、コンビニ内の無料休憩スペースで食べる。
何人かの男性が私の方をジロジロ見てくる。
《VL》の流出写真が私だと気付いたの?
それとも、朝早くからコンビニの無料休憩スペースで朝食を食べてる私を惨めだと思ったの?
私がパンを食べ終わるまで、いやらしい視線を感じ続けた。
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