直輝の元に

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「冴、おいで」 直輝と視線があうと、直輝はまるで恋人に話しかけるように優しく私を呼んだ。 「はい」 ゆっくり直輝の車に近づきドアを開ける。 「冴、やっと会えたね」 優しそうな顔をした20代の男性だ。 この人が、4人もの人を殺した直輝? 「座って」 直輝に促され助手席に座った。 「冴。今からいいものを見せてあげる。 スマホは俺に渡して」 直輝は、有無を言わせぬ口調で私に命令した。 カバンから電源を落としてあるスマホを取り出して、直輝に渡した。 直輝はスマホを受け取ると、黒のバッグに入れ車を発進させた。
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