直輝の元に

24/40
前へ
/288ページ
次へ
山口さんに、もう一度消毒をしてもらった。 「俺は、ここに、2、3日泊まっているから。 明日からは病院があるから、朝と仕事が終わってから、消毒をするよ」 山口さんは、直輝と私に向かって説明した。 「わかりました。 冴の痛みがひいたら、マンションに連れて帰りますから、もう少しよろしくお願いします」 山口さんは、私達を見て頷いた。 診察室を出た後、私達は部屋に戻った。 「直輝、携帯を借りていいかな? 母だけには連絡したいの。 昨日、病院に行かなかったから心配してると思うし」 「今はダメだ。 ここが警察にバレる訳にはいかない」 「わかりました」 直樹に逆らう訳にはいかない、素直に頷いた。
/288ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1470人が本棚に入れています
本棚に追加