第2章 体育祭の話

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「あぁ、転けちゃって。どうすればいいのかわかんなかったから。とりあえず座ってみた」 「…そうなんだ(天然なの…? てか、脚、)」 綺麗だね 微かに聞こえた言葉に、ん?と聞き返せば 「脚、すごい綺麗。白くて 血の赤とのコントラストがすごい、色っぽい。男でこんなタイプの脚、初めて会った…」 「はは、それはよかった、(変態か、?)」 「と、こんなことしてる場合じゃなかった!手当してあげるね、」 「ああ、悪いな。ありがとう、あんたの怪我は大丈夫か?」 早速座った俺の足元に跪き、濡れタオルで血を拭き、消毒をしてくれているのに聞くと 「大丈夫、ちょっと捻っただけだし!湿布貼ってればーーっと、はい。できた」 意味もなく 目の前にあるつむじを見つめる。猫っ毛なのかなんかふわふわしてる 「おぉ、ありがとう助かった。じゃあ代わりに手当する」 「あ、まじ?ありがとー」 なんか、にこにこしてんな
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