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「えーと、名前、なんてーの?」
まだにこにこしてる…
なんでこんな笑ってんの…?
「お花の“はな”、野原の“の”。冬の“ゆき”に成長のせいで“なり” 。それで、花野雪成!雪成でいいよ 名前教えてー」
「草下菫。草原の“くさ”に、下で“か”。花の菫で“すみれ”。」
「へぇ、綺麗な名前だね、脚も綺麗だしね!」
初めて言われたし、最後のはちょっと…変態くさいな…
俺の微妙な表情に気づいたのか 座っている俺の横に手をつき思い切り立ち上が……った拍子に 微かに甘い香りが 鼻を掠める
「湿布とってくるね?それから貼ってもらってもいい?」
「……雪成、」
「ん?どうしたの?顔怖いよ?」
「…お前…、香水使ってる…?」
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