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「香水? 使ってないけど…臭かった? あ、もしかして汗かな、くさいよねごめん」
「いや、違くて…、汗じゃなくて…」
汗じゃなくて、 もっと別の、甘いなにか
「んー…?…あ。今朝、シャツ用意してるとき姉ちゃんが香水つけてたから移ったのかも」
腕を上げて袖の匂いをかいでるがよくわからないらしく んー、なんだろう… と眉を顰め、首をかしげている
「菫、かいでみて? 俺よくわかんないや」
汗臭かったらごめん、と言う雪成に 頷きながら 雪成の着ているTシャツの袖口に鼻を寄せる。
が、
「ちょっと…違う? いい匂いだけど、さっきのじゃない、これは多分香水かな…」
袖口から香ったのはどこか爽やかな花の香り
さっきのは もっと甘くて、優しい……
「、ぁ」
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