72人が本棚に入れています
本棚に追加
「耳の裏、さっきの匂いする…」
最初、袖口あたりを嗅いでいたがよくわからず、もしかしてと思えば案の定。
思わず口元が緩む
「…これ、雪成の匂いだったんだ、いい匂い」
「、あの」
うわー…すごい好きな香り…
とかなんとか。無意識に呟きながら、これまた無意識に鼻の頭を耳から首筋へすりすりと擦り付ける
「……ん、」
不意に、
頭上で 吐かれた吐息に 覚醒すれば、
「うわ、ごめ…」
紅い顔をした 雪成と目が合う
「雪成、顔真っ赤……」
「いや、誰のせいでこんなことに…」
うん、確実に俺のせいだな
「はは、ごめん、えー…と湿布!湿布貼るね、
……はい、オッケーです、」
いつの間にかお互い立っていて、雪成を後ろのソファへ座らせて 素早く 腫れている足首に湿布を貼り付ける
最初のコメントを投稿しよう!