第2章 体育祭の話

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「耳の裏、さっきの匂いする…」 最初、袖口あたりを嗅いでいたがよくわからず、もしかしてと思えば案の定。 思わず口元が緩む 「…これ、雪成の匂いだったんだ、いい匂い」 「、あの」 うわー…すごい好きな香り… とかなんとか。無意識に呟きながら、これまた無意識に鼻の頭を耳から首筋へすりすりと擦り付ける 「……ん、」 不意に、 頭上で 吐かれた吐息に 覚醒すれば、 「うわ、ごめ…」 紅い顔をした 雪成と目が合う 「雪成、顔真っ赤……」 「いや、誰のせいでこんなことに…」 うん、確実に俺のせいだな 「はは、ごめん、えー…と湿布!湿布貼るね、 ……はい、オッケーです、」 いつの間にかお互い立っていて、雪成を後ろのソファへ座らせて 素早く 腫れている足首に湿布を貼り付ける
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