第1章

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気のせいだし、笑顔は怖いからやめれ 「おい、雪成、あと三分で予鈴鳴るぞ。気にしなくて良いからもう戻れ」 「あらあら、もうそんな時間?じゃあ、ゆっきーまたね~授業寝ちゃダメだよ~」 俺と朝菜の言葉に不服そうに眉を下げながら渋々といった感じで席を立つ 朝菜先輩だって人のこと言えないじゃないですか…とかぶつぶつ言っている 「じゃあ、また。たぶん明日も来るので、」 廊下に出たあとも ちらちらと此方に目をやってるのが分かる 「ね~、菫、ゆっきーになにしたの?」 随分としつけーな…… いつも眠そうにたれてる目が心なしか 明るくみえる 「なんもしてねえって、」 「え~、嘘でしょ? 俺気になって授業寝れないよ~」 授業は寝んな阿呆 「……だぁー!もう!体育祭のとき手当しただけだって!先生もいなくてお互い怪我してたから !それだけ、とくに面白いことなんぞねぇよ」
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