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―――だから、ほら。
また未練がましく、体に電流が走る。
あの時は、直ぐに元に戻れると思ってた。
いつもは、そうだったから。
ちょっと、喧嘩したって。
例え別れたとしたって。
またお互いが欲しくなって、身体を重ねて。
やっぱり離れられないんだと、実感する。
和聡もオレと同じだと思ってたのに…。
募る後悔。
あの日から、まともに口すら聞いてくれない和聡に、拒絶されて始めて知ったんだ。
オレが欲しかったのは、
和聡の身体じゃなくて、気持ちだったんだって。
だから、今夜は聞きたかった。
なぁ、和聡。
じゃあ、何でお前は
―――ここにいるんだよ。
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