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梨乃愛が首をかしげながらこっちを見ていた。
「?どうかしたの?」
私は、梨乃愛がみている方を見た。
「!!」
えっ…。どうして……?
そこには、彼が立っていた。
「あ、あの…。
俺がどうかしましたか?」
「えっ!?」
「あ、俺の名前を、連発してたし、
関係ないとか言ってんのが、聞こえたから…。」
「えっト…。あっト…。」
「あっ!?もしかして、俺の勘違い!?」
「あ、アリス?
どうかしたの?
この人、誰?」
「リ、梨乃愛。
この人、私、知らないよ。」
「あっ!?やっぱ勘違いだった!?
うわ…。俺…。恥ず///」
「す、すみません。
従兄弟の話をしていたので…。
たぶん、名前が同じなんでしょうね。
あなたは、瑠威斗、言うんですか?」
「う、うん。
そうだよ。
何か偶然だね。」
「ほんと、偶然ですね。」
う、嘘をついてしまった。
従兄弟はいたけど、もういないし、名前だって全然違う…。
「じゃあ」
「では」
私は、彼の姿が見えなくなってから、ため息をついた。
「あれ!?アリス、従兄弟生きてたんだっけ!?
アリス、死んじゃったっていってた気がするけど…。」
「うん。死んじゃったよ。
私、親戚いないよ。
死んじゃったから。」
「じゃあ、さっきのは?」
「嘘ついちゃった~(*^^*)」
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