第三章 一日目

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梨乃愛が首をかしげながらこっちを見ていた。 「?どうかしたの?」 私は、梨乃愛がみている方を見た。 「!!」 えっ…。どうして……? そこには、彼が立っていた。 「あ、あの…。 俺がどうかしましたか?」 「えっ!?」 「あ、俺の名前を、連発してたし、 関係ないとか言ってんのが、聞こえたから…。」 「えっト…。あっト…。」 「あっ!?もしかして、俺の勘違い!?」 「あ、アリス? どうかしたの? この人、誰?」 「リ、梨乃愛。 この人、私、知らないよ。」 「あっ!?やっぱ勘違いだった!?  うわ…。俺…。恥ず///」 「す、すみません。  従兄弟の話をしていたので…。  たぶん、名前が同じなんでしょうね。  あなたは、瑠威斗、言うんですか?」 「う、うん。  そうだよ。  何か偶然だね。」 「ほんと、偶然ですね。」 う、嘘をついてしまった。 従兄弟はいたけど、もういないし、名前だって全然違う…。 「じゃあ」 「では」 私は、彼の姿が見えなくなってから、ため息をついた。 「あれ!?アリス、従兄弟生きてたんだっけ!?  アリス、死んじゃったっていってた気がするけど…。」 「うん。死んじゃったよ。  私、親戚いないよ。  死んじゃったから。」 「じゃあ、さっきのは?」 「嘘ついちゃった~(*^^*)」
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