第1章

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 ぽやーんとしよう。  二人でそう決めて、ファストフードで、ジュースをすすりながらぼーっとしていた。  疲れることがありすぎた。  でも、気分転換もしたいなあ…。  シズが不意に笑顔になった。 「どこか、服でも見に行かない?」 「いいよ」  僕はシズの服を見てあげた。 「こんにちは」  店の中にヒロミがいた。 「服、見にきてたの?」 「あ、ああ…」 「あ、ヒロミ」 「シズ」 「出よっか?」  シズが僕に言った。 「うん」 「あ…」 ヒロミが僕に何か言いたそうにしたが、それは外に出てくることはなかった。
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