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次の日。
放課後。
僕はシズと街を歩いていた。
「放課後は、いつもこうやって、二人で楽しく過ごしてたんだ」
シズの横顔がカワイイ。
僕は彼女の頬にキスした。
シズが嬉しそうに微笑む。つないでいた手を、シズはギュッと握った。
ファストフードに入った。
「ねえ、ジュン」
「なに?」
「その、ヒロミって人のこと、気にならないの?」
「うん…」
そうだ。ヒロミ、どうなっちゃったんだろう?
「私が、その、ヒロミさんの分まで、ジュンのこと、愛してあげる」
シズが微笑んだ。
外を歩く。
話していて、シズはホント、いい娘だった。これなら彼女にしたいよな…。カワイイし。
でも、ヒロミ…。
「ヒロミさんのこと、考えてたの?」
「…うん」
「仕方ないよ。今日はこのくらいにしよ」
「うん」
「じゃあ…」
僕らはキスをした。
「じゃあね」
「バイバイ」
僕らは別々の方向に歩み出した。
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