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放課後。
用事があってシズがいないので、僕は、シズの用事が終わるまで、街をブラブラしながら時間をつぶしていた。
…ヒロミ、どうなっちゃったろう?
でも、ホントのヤバいことは、別のことだ。
気持ちが、ヒロミから、シズに移ってきているのだ。
…間違ってる。でも…。
ヒロミ。早く戻って来てくれ!
「待った?」
待ち合わせ場所にシズが現れた。
「行こ」
僕らは街をブラブラはじめた。
「私。いいのかな?」
「何が?」
「このまま、ジュンと付き合ってて」
「…うーん」
「でしょ?」
「でも、君の気持ちが…」
「ヒロミさんのことはどうなるの?」
…。
「私たち、距離とった方がいいのかも…」
僕は、シズにキスした。
「ゴメン。帰る」
僕は振り返らずにその場を去った。
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