第1章

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 放課後。  用事があってシズがいないので、僕は、シズの用事が終わるまで、街をブラブラしながら時間をつぶしていた。  …ヒロミ、どうなっちゃったろう?  でも、ホントのヤバいことは、別のことだ。  気持ちが、ヒロミから、シズに移ってきているのだ。  …間違ってる。でも…。  ヒロミ。早く戻って来てくれ! 「待った?」  待ち合わせ場所にシズが現れた。 「行こ」  僕らは街をブラブラはじめた。 「私。いいのかな?」 「何が?」 「このまま、ジュンと付き合ってて」 「…うーん」 「でしょ?」 「でも、君の気持ちが…」 「ヒロミさんのことはどうなるの?」  …。 「私たち、距離とった方がいいのかも…」  僕は、シズにキスした。 「ゴメン。帰る」  僕は振り返らずにその場を去った。
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