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だが、それでいい。
そうなったら、俺の思うつぼだ。
『テレパシー』はもともと、相手の気持ちによって効果が変わる。
相手が、動揺しているほど、深く相手の気持ちを読むことが出来るというわけだ。
「なら、俺もお前を殺すつもりでいくぜ」
そんな中、俺は深い隠しポケットの中から、ある物を取り出した。
それは、そう銃だ。
実は、この時代には、高校生の銃の所持は認められている。
もちろん、それは許可も必要で、ランクはEの人しか所持してはいけないというルールは存在している。
しかし、その俺の取り出した銃を見ても、水上は怖がるどころかむしろ笑っていた。
「ははは! おいおい、まさかそんな黒いおもちゃで俺を殺すつもりか?」
「ああ、そうだ、お前は俺に負ける」
「ふーん……そこまで言うなら、信じてやるよ、まあその前に俺がお前を殺すけどな!」
水上はそう言い放つ、勢いよく俺に対して近付いてきた。
俺が父さんに託されたのは、この『テレパシー』の力だけではない。
それはこの銃を使った戦い方。
そして、この銃は普通の銃とは違う。
「ははは、死ねよ!」
俺は、近付いてくる水上に対して、構えている銃の引き金を引いた。
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