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『……コロス コロス コロス コロスッ!!』
不意に恵太郎の下半身が起き上がり、黒斗の鳩尾を右足で思いきり蹴りつけた。
まさかの急襲に不意をつかれた黒斗は蹴り飛ばされ、固い鉄の柱に身体を叩きつけられてしまい、その反動で手に持っていたデスサイズが吹き飛ばされてしまう。
「ぐ、っ…………」
直ぐ様 起き上がろうとするが、何故か身体が動かない。
「な…………!?」
身体も指も足も、石にでもなってしまったかのようにピクリとも動かない。
まさかと思い恵太郎の右足を見ると、複数の目玉のうち1つが黒斗をジーッと見つめていた。
(金縛りの術か……!)
パーツ自体の魔力で動きを封じられていることに気づくも、その術を破る手立てが無く黒斗は歯噛みする。
そんな黒斗を嘲笑うかのようにパーツは目を細め、恵太郎の目の前に立つ。
「………………あ」
上半身が無く、胃なのか肝臓なのか判別できない赤黒い臓器を垂らす下半身に恵太郎の焦点が合う。
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