誤算Act49(後半)-

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「何?」 「…なんでもない! ねーねー、なんかプレゼントあげた?」 「………は?」 また、何を突然言い出すんだ。 「だからー、クリスマスじゃん。 何かあげた?」 「何かって、そりゃ…」 しまった。 つい、つられた。 「ねーねー、何あげたの? 指輪? バッグ? あ、でもあのコ、 意外と庶民派なとこあるからー」 ほんの少し前までふて腐れていたくせに、真紀は一人ではしゃぎ出す。 どう扱っていいのか分からなくなって、しばらく喋らせておいた。 実は気分の浮き沈みが激しいタイプだったのか? 今まで、そんな風に思ったことはなかったんだが。
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