─誤算─ Act50.

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テーブルの向かいにいた伊勢谷が口をはさんできた。 「あァ… 同級生なんだよ、高校の」 「へー! 道理で」 何に納得したのか、伊勢谷はうなずきながらつまみ食いをする。 「なんで今日、 名前呼びなのかと思ってたんですよねー。 あー。そーいうことかァ」 「名前呼び?」 「え? 自覚なかったの」 今度は、由里子が口をはさんできた。 「吉城くん、いつもそうよ。 酔うと名前で呼び出すの、あたしのこと」
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