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夏と言えばキャンプ。中学生最後の夏。僕ら10人は引率者3名。後方支援(食料運搬車)1台で4泊5日の徒歩旅行に出掛けた。リュックには水やお菓子や漫画、着替え、水着なんか詰めてね。京都市内から琵琶湖まで、山の中とは言っても主に国道沿いを通って毎日歩いた。ご飯は飯ごう炊飯か農協でパンを買うかのどちらか。天気には恵まれた、廃校になった木造の田舎の分校や山の中の集落の田園風景は美しく、渓流の水は冷たくて美味しくてね。珍しいアゲハ蝶やアカハラや青大将。狐、イタチ、タヌキ、鹿が車の少ない国道に現れる。疲れたなあ~🐤と思うと"農協"が見つかる。田舎の農協はコンビニみたいなもんだね。アイスやファンタやミリンダや駄菓子も売っているし、公衆電話もある。ホッとするんだ山の中の農協はさ。
明るいうちに渓流の横にテント貼って、後方支援車が肉や野菜やバーベキューセットなんかも運んでくれて…
いいでしょ。しかし、もちろん事件は起きます。
パキューン。
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