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いつでも
王子さまとお姫様になれた小さなふたりは
黄色い花咲く空き地で口づけの真似事をした
ちゅ、と音を立てたのは
王子さまの可愛いお姫様への気づかい
頬を赤らめて目を伏せる仕草に
きゅん、と 来たとは幼すぎて言えなくて
遠い昔なら
王子さまとお姫様になりきれたふたりは
黄色い花が咲いていたというアスファルトの上
ばか、と声を漏らしたのは
お姫様から王子さまへの最後の忠告
目を泳がせて困り果てる仕草に
すきです、と とぼける君の額にキス。
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