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――え!? というリアクションが出そうになるのを必死でこらえる。 きっと数週間前のわたしならなんともない感じで「はい」と返事ができただろうけど、今は心の中でひどく慌てている。 わたしは部長の顔を見ながら固まってしまった。 すると「友田?」と、首をかしげながら呼ばれたので、はっとしてようやく返事ができた。 プレゼンテーションは新商品の企画が通るかどうか決まる重要なもの。 部長は早瀬さんを信頼しているし、わたしも早瀬さんと一緒なら問題なく安心だ。 とても優秀で仕事のできる人だもの。 でも早瀬さんと会話する時間が増えると思うと、意識しないで仕事ができるのか不安。 「じゃ、頼むぞ」 笑顔でそう言った部長。ごちゃごちゃ考えていないで、任されるのだからしっかりしなくては。 わたしは自分に気合いをいれた。 「色々とよろしく」 隣に立っている早瀬さんが口角を上げてそう言ってきたので、わたしは無愛想によろしくお願いしますと返した。 調子を狂わされるわけにはいかない。気になっているなんて、バレたくない。 デスクに戻り部長から受け取った今回の新商品の企画書を見ていた。早瀬さんの立案したもの。 ターゲットは20代の女性で、テーブルとソファーをセットで三種類のデザインを作り売り出すようだ。 部長は同じ20代の中からわたしを選んだのだろう。
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