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この仮説に信憑性を持たせるため、ここでもう一つの有名な話に移ろう。
童話「アリとキリギリス」
この話を知らない者もまたいないことだろう。
働き者のアリと遊び人のキリギリス。
働き者のアリは冬を越すためせっせと働き続け、一方のキリギリスはそんなことお構いなしに遊びほうける。
その結果、キリギリスは冬を越せず死んでしまうという教訓じみたお話だ。
この童話の中でアリは、冬を越すために働く描写がされている。
だがここで「働き蟻の法則」を思い出して欲しい。
そう。そのアリは八割の働く蟻なのであり、残りの二割の怠け蟻の描写がこの童話の中では全くなされていないのである。
アリ側にもキリギリス同様、確実に怠け者は存在する。
これは「働き蟻の法則」から立証された揺るがない事実であり、真実だ。
だが彼ら怠け蟻は、キリギリスと同じく怠けていたにも関わらず冬を越すことができているのである。
働かない彼らはその知略をもってして冬を越したのである。
このことから働かない者は勝者だという証明が立証される。
Q.E.D.証明終了。
怠け蟻、完全勝利。
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