エピローグ

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 雇用不安による若者の犯罪、そして一部の青少年の異常な殺人、それに対応するために刑罰の厳格化が必要だ。そして高齢化社会による人口の激減が予想できるために十八歳からの選挙権が与えられる。こうして子供に社会人としての自覚を促す。一石二鳥だと政府は宣伝していた。  男子は十八歳、女子は十六歳で結婚もでき、十八歳ともなれば深夜に働くのもOK、もはや十八歳は大人と変わらない。もし徴兵制でも制定されれば、十八歳から招集される。だから高校生は厳しく教育しなくてはならない。しっかり大人の言うことを聞く子供にしなくてはならない。なぜなら成人式を迎えなくても大人と変わらないのだから……。  だから高校生にはみっちりと愛国心を尊ぶように教育する。    十六歳でも結婚するんだから女子にはどんどん出産してもらい、明日の日本のために戦う子供をふやしてもらおう。  子供には社会の概念に対する教育が必要だ。     *
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