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第5章 旅立ち
シェイラは、生れた村に帰ってきた。
帰ってきて驚いた。
家には誰もいなかった。
どうして.,..。
シェイラは急いで家の中に入った。
テーブルも椅子も綺麗に整えられていた。
「何処にいったの。」
シェイラが呟いた。
呆然と立ち尽くしているところに、村長がやって来た。
「シェイラ、母さんは旅にでると言っていなくなった。。わしらには北の方へとしか言って。」
村長の話では、
「実はな、お前には、父親がいた。気がついたらいなくなっておったがな。」
シェイラには初耳だった。
いくら聞いても母は笑うだけだったので、それ以上には聞くのを止めたのだった。
「村長さん、私のパパってどんな人だった?」
「そうさなあ、髪は金髪で背は高かったなあ」
「それだけ?」
「妖魔達はチョッカイもださんかったぞ。」
シェイラは、自分の力は、父親譲りなのかもと思った。
「パパを探しに行ってみる。」
シェイラは立ち上がった。
「そうか。多分、母さんも父さんのことを探しにいったのかもしれん。これを持っていくがよい。」
そう言って村長は、家に帰ったかと思ったら小さな袋をシェイラに手渡した。
中にはいくらかの金貨がはいってた。
「あと、お前の母親が大事に握りしめていた白い羽を持っていくがいい。
何かの手がかりになるやもしれん」
そう言って、シェイラに渡した。
「ありがとう、村長さん。絶対、探して見せる!」
そう言うと、他の住人には見えない召喚獣達に
「行くよ!」
そう伝えてシェイラは村をあとにした。
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