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河原で火を焚いて魚をたべていたシェイラ達に妖魔が近づいてきた。
「まじで~・・・」
シェイラは食事をしているときに邪魔されるのが一番嫌だった。
「美しき光の魔法師よ我らの贄になれ」
「何ちっこい体で大きなことを言ってるのよ。あ~うるさい」
シェイラはとても不機嫌になった。
「私の機嫌を損ねるなんていい度胸してるわ。コテンパンにやっつけてやる。」
「...と言うか、美しき光の魔法師って誰?私のこと?いやー美しいのは認めるけど。」
「そうだよ。おまえのような魔法師って滅多にいない。お前が初めてだ」
そう言われると気になってくる。
「私から光が出ているの?オーラみたいな」
妖魔たちは首を揃えてうなずいた。
「そうなの?」
そういうと、透明な空間に話しかけた。
「ええ、そうよ。私たちはその光に導かれて貴女について来た。」
「光のオーラねぇ...。そんなこと、どうでも良いわ。私はお腹が空いたの。邪魔するやつは許せない。」
「ウィンデーネあいつらをカチンコチンに氷で固めちゃって!」
シェイラの指示にウィンデーネは
「嫌です。ご自分で買った戦いはご自分でこなして下さいな。」
ウィンデーネは姿も見せずにそういった。
「私を助けるのが召喚獣の役目でしょう!」
「戦いもしないで、しかも、こんな弱そうな相手に貸す手はありませんの。」
シェイラは余計に機嫌が悪くなり、いつの間にかシェイラを囲んでいた妖魔をにらんだ。
「あなたたち、相手が悪かったわね。イライラMAXのシェイラ様を襲うなんて。みんな消滅させるから覚悟しなさい。言いたいことがあっても聞かないわよ。全員残らずフリージング!」
シェイラは、魔法の杖を使って回転させ氷を妖魔達に浴びせた。妖魔には逃げることのできない速さで凍らせた。そして
「ファイアー・サークル」
杖から炎のサークルが妖魔達を襲う。凍った後に炎だ、妖魔達は黒焦げになり一瞬できえてしまった。
「どうよ、この芸術的な妖魔墨のリングは!」
勝ちほっこったようにシェイラは笑った。
「素晴らしいね、おじょうちゃん。見事見事。」
拍手しながらガラの悪いおじさんが後ろから急に声をかけてきた。
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