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試験官の合図を皮切りに、シェイラの卒業試験が始まった。
攻撃を最初に出すのは、生徒であるシェイラ。
シェイラは右手を開き
「杖よ、我が手に!」
その瞬間、シェイラの右手に眩い光と共に、背丈ほどの杖が現れた。そして、その杖が伸びて床に付いた途端、シェイラの足元には幾何学模様の魔法陣が描かれた。
「ファイヤーボム」
間髪いれないシェイラの杖全てから飛び出す火炎攻撃。
しかし、相手は試験官であり中級魔法師。
「ウォータレイン」
水の膜を即座に張って攻撃を相殺する。
攻撃をかわしながら、シェイラに向かって攻撃する。
「ファイヤーアロー」
数本の炎の矢がシェイラに向かう。
その瞬間、シェイラは杖を横に出し
呪文を唱えた。
「火の精霊よ、我が盾となり我が身を守れ」
その声に応えるように、先ほどまで長い棒状の杖は炎の盾の形に変化しシェイラの身を守った。
「ほう・・・」
会場からは、感嘆の声が洩れる。
「シェイラ間を置かずに攻撃だ。」
使い魔であるエルフのアルマロスの声に反応しシェイラは次の呪文をとなえる。
ここで忘れていてはいけない。シェイラには3体の守護獣がいることを。
「風の精霊シルフよ、最高スピードで風の矢を多数相手の足元に放て!」
杖を相手に向けて呪文を唱える。
相手の魔法師も必死に応戦する。
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