第2章 卒業試験

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「それならば、ウィング」 中級魔法師は、空中に飛びそのまま攻撃をする。 「アイスランス」 それを見たシェイラは 「え~っ、うっそ~!!飛んでの、攻撃するのもありなの?ホントに何でもあり?」  シェイラは、少々腹立たしい気持ちになった。 「それならこっちも行くよ。アルマロス、シルフ、ウィンデーネ。一気に勝負つけてやるわよ!」  シェイラは、杖に力を込め、呪文を唱える。 「最大出力ライティング」  シェイラの杖が光り輝き、そこにいる者の視界を妨げた。  会場が金色の光に覆われ、誰も何も目が開けられない。 力強い呪文をシェイラが詠唱する。 「慈愛に満ちる大地よ、我が足の鎖を解放せよ!」 「ウィング!」  シェイラは空中に飛び出した。それと同時に 「シルフ!」 「吹き抜けたる風よ、奴を包み込め!」  シェイラの呪文の詠唱が続く。  相手の魔法師に向かい、急に強風が吹きつけ、視界を覆う。  すると、相手の魔法師が、空中から落ちた。 「今よ!アルマロス、彼女が身動きできないように周りを囲んで!」  シェイラの言葉に応えるように、相手の魔法師の周りに魔方陣が表れた。  アルマロスは素早い動きで、相手の魔法師周辺に樹の棒を魔法陣の上にそって、細い樹を檻のようなものを一瞬でつくった。 「せこいまね、俺にさせんなよ」   相手の魔法師は、急遽自分をシールドで包む。
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