第3章 卒業の日

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第3章 卒業の日

卒業の時がきた。 「皆さん、ご卒業おめでとう。あなた方はこれから、魔法省の元で自分の力でこの国をまもっていかなければなりません。この国のため、そして、国民のために一生懸命、精進し、立派な魔法師となってください。」 「はい!」  校長先生の言葉に卒業生は元気に頷いた。 「それではお行きなさい、新人魔法師よ。」  魔法学校の扉は開かれた。  シェイラは緊張の一歩を歩み始めた。  皆が扉をでた頃、先生は、拡声魔法を使い 「学校を出ると、シールドの効力がなくなり、魔族が寄って来ますから気をつけなさいねぇ」  なんという、意地悪な別れの言葉。 「それを早く教えてください!」  と、みんな、先生に大きな声で返事をした。 「テミスはあっちの道だね。元気でね。」 「シェイラもね。」  二人は手を握り合って別れた。  テミスと別れてから30分たったころだろうか。 「うまそうだな…俺に喰われろ」  さっそく妖魔が現れた。 「嫌よ、あんたなんかに」  シェイラは短く呪文を呟き 「ファイアー・ボール」 バタ・・・シュゥ・・・  妖魔は、あっと言う間に真っ黒焦げの塊になってしまった。 「可哀想に…」  使い魔、風のシルフが呟く。 「喰われたくないじゃん。」 「さっ、早く家に帰ろう。」  姿を消している三体の守護獣たちと自宅を目指した。
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