第3章 卒業の日

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 シェイラの生まれた村は、学校から徒歩で一日半は軽くかかる。 「歩くのが辛いなら俺が乗せてやるぜ」  守護獣、土属のアルマロスがシェイラに声をかける。 「ありがとう。アルマロス。でも、これくらい大丈夫。」  笑顔でシェイラは答えた。 「しかし、確かに多いね、妖魔。嫌なくらい視線を感じる。」 「シールドかけたら?」 風属のシルフが声をかける。 「大丈夫でしょう、これくらいなら。貴方達を信じているから。」  だいぶ歩いた頃だろうか。 ー見つけた…不可思議な光をー ーあの御方に差し出す贄を見つけたー ー旨そうだー ー確かに旨そうだー  嫌な言葉がシェイラの耳に響く。 「なんなのこの妖魔達、贄とかあの方とか」 「ただ事では無いな、意図があってシェイラを狙っているようだ。」 「新米魔法師を、こんなにたくさんで狙うなんて嫌な奴ら」  歩きながら、シェイラは三体の召喚獣達と話をしていた。 「移動式シールドを一応かけておきましょう。」  シェイラは杖を手のひらからだし、自分に移動式シールドをかけた。そして、杖は、いつでも使えるように出しておいた。  
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