5/34
前へ
/36ページ
次へ
体に絡み付く衣類を脱ぐと洗濯機に放り込んだ。だいたいからしてなぜ私と城ヶ崎さんとが同じクラスなのかも私にはわからなかった。 入学式の時のあの衝撃が私は忘れられない。 何かおかしいという気がしていたけれど校長の挨拶をきいて私は違和感の正体に気付いた。 『クラスごとに人数が全然違う』のだ。 こんな変な学校でもクーラーと一緒で慣れれば違和感を感じなくなる。つくづく人間とは順応性に優れた動物だと思う。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加