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―ルナリスの家―&ルナリス視点継続
「ただいま」
誰もいない家の扉を開け、中に入る。
「お帰りなさい」
でも今日からは違う。僕には使い魔が出来た。これからは彼女達が傍に居てくれる。
「座ってて、今お茶煎れるね」
「いえ、それなら私が煎れますよ。貴女は座っていて下さい」
アインスさんは僕を無理矢理座らせると、キッチンに入っていった。道具がある場所は分かるのかな?
「あ、そうだ。彼を呼ばなくちゃ」
あれ、でもどうやって呼ぶんだろう?名前聞いてなかった。え~と、取り敢えず呼んでみようかな。
「来て」
「だーもう!!何でよりによってあと少しの所でパーツが足りなくなんだよ!!一々アキバまで行くの怠いんだよおおおおおお!!・・・あれ?サイフどこいった?あれ?あれれ?・・・何処だここ?」
―タクト視点―
アキバに行こうとしたら見知らぬ場所に来ていた。何処だよここ、サイフ置きっぱでパーツ買いに行けねえじゃん。
「来た」
あん?来たってなんだ?
「ああ、ルナリスか、と言うことはここがお前の家か」
1DKの小さな家だな。流石にここで家族込みで暮すのは無理があるだろ。俺達は基本邪神界で過ごす事になるかな?まあ、家族と暮らしてるならだけど。
「なあ、家族はどうした?」
「いない」
詳しくは聞くなって感じだな。
「お待たせしました。あ、タクトさん来たんですね」
いないと思ってたらお茶煎れてたのか。
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
3人も居ると流石に狭いな。うん、広げよう。でもどうやって?魔法を使えばいいじゃない。
だからどうやって?今現在魔法の理論が分からないから魔法使えない。よし、勉強しよう。
「なあ、初めての魔法てきな教科書とかあるか?魔法の基礎が書いてあるやつ」
「待ってて」
コレで魔法の基礎はなんとかなりそうだな。基礎さえ分かればこっちのもんだ。後はそれを改良、簡略化してイメージで魔法が使えるようにすれば完璧だ。
「はい」
「サンキュー」
さーて、いかほどのものか・・・わー、見たことの無い数式がいっぱいだ~。なになに、魔法とは緻密な計算によって完成するものです。
これは基礎の基礎、ボール系の魔法を形作っている計算式です。か。
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