就職と特訓と召喚神と

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「こんな魔法理論理解出来かああああ!!」 なんだよこれ、学生のやる計算じゃねえよ!何でこれが初等部1年の教科書なんだよ、なに?この世界の小学生はみんな天才なの!? 「こうなりゃ前振りはいらねえ!魔法を掌握すりゃ自然と分かるわ!!」 「彼は、何をいってるの?」 「気にしなくていいですよ。お茶入れ直しますね」 今作初お披露目!いきなりクライマックスで行くぜ。 「ウェイクアップ!!」 俺の体が黒い鎧に覆われる。その鎧は紫色に変わり、体の各所にあるクリスタル型の装飾が丸型に変わる。 「さあ、マジックショーの始まりだ」 「変わった」 これは俺が戦闘の時によく使うもので、副王の聖骸布という。基本は黒だが、戦闘によって色々なフォームに変えることが出来る。 今なっている紫色のフォームはウィザードフォーム、魔法を得意とするフォームだ。詳細は後後って事で、今は理論の解明だ。 え~と、ほむほむ、なるほど・・・え?この世界の属性って基本何でも使えるの?でも亜種属性までなのか。 異種属性は使える人が限られるのね。そんで肝心の理論のほうは・・・ああ、なるほど、そういうイメージで使えばいいのか。 「理解した」 聖骸布を解除する。 「戻った」 さて、早速空間魔法を使って広くしますか。 「よっと」 手を横に振ると、部屋が広がり3人でも余裕がある広さになる。 「何をしたんだ」 ルナリスはキョロキョロと部屋を確認していたが、俺へと視線を向けると、何事か聞いてきた。 「3人だと狭かったから、空間魔法で広げた。」 広くなったおかげで、余裕が出来た場所に、邪神界に置いてあった椅子を取り出して置き、それに腰掛ける。 「お前は、何者だ?」 そういやまだ名乗ってもいなかったな。これは失礼なことをしたな。 座ったばかりの椅子から降り、床に胡座をかく。 「俺はタクト、これでも神様やってる。どうぞよろしく」 拳骨をつき、頭を下げる。 「神様?」 頭のおかしい奴を見る目で、お茶を煎れ直してきたアインスに視線を戻す。 「本当ですよ。こんなでもタクトさんは列記とした神様です」 自覚はしてるけどさ、アインスにこんなでもとか言われると、結構へこむ。
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