プロローグ

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Side:愛沢榛葉 お願いだから、優しくして下さい――。 本音なんて、貴方に言っても届かないのだから、俺は何も言いません。 逆らいません。 手酷く抱かれた後でも、貴方の横にいなくてはいけないのだったら、モノのように扱われるよりは――優しくして欲しいです。 怖いけど、優しくないけど、それでも俺に執着するのは、きっと貴方は俺が嫌いだからなのでしょう。 全て、曝け出して暴かれて、一枚も纏わない身体。 そのせいか、心は何重にも服を身に纏う。 俺は、貴方が怖いです。
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