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(ひっ)
思わず後ろへ仰け反る。テレビには、俺があの日、佐之助さんに撮られたビデオが映っていたから。
『まあ、アイツが来るまで、君の具合でも見てみようかな』
「――!?」
『具合?』
『ここの具合ですよ』
『あああっ』
あの時の映像だ。なんで?なんでなんでなんでなんで。
ソファに座って、立花さんが険しい顔をしながらテレビを睨んでいる。
「見ないでください!」
「佐之助から送られてきた。俺宛の物をどうしようと勝手だろ」
『流石にこれは痛いですよね。可哀想に』
「ひ、い、いやだっ」
テレビの電源を落とそうとリモコンを手に取ると、立花さんが俺の腕を取る。
「離してっ」
『自分で、抜きなさい。力を抜いて、押し出すように。出来ますよね?』
「見ないで見ないで!止めて止めて下さい」
思い出したくもない恐怖が、――体中から溢れてくる。
見たくない、立花さんに見られたくないっ
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