十一、蜜月と嘘月

42/100
前へ
/401ページ
次へ
涙を溜めても、嫌がることはしなかった。 俺は、DVDと同じことをする。 いや、それ以上に、榛葉を羞恥で辱める。 足を開かせ、太股の下に手を回すとぐっと腹まで押し上げる。 子供が排泄する時の様な格好にされても、――その身体を震わせても、榛葉は小さく息をするだけ。 耳まで真っ赤にして、も。 辱めて、恥ずかしい格好をさせて、榛葉の言う酷いことを――俺がする。 馬乗りになり、唇に優しく触れて、唇から首、胸、臍と舌でなぞっていく。 「ぷっ」 榛葉が小さく笑ったので怪訝そうに自分を見ると、榛葉に馬乗りになった際、服にクリームが付いてしまったらしい。 服を脱ぎ、床に放り投げて、今度は剃刀を榛葉に向ける。 刃とは反対の部分にクリームを乗せて、肌を滑らせると、榛葉は両手で口元を覆った。 カタカタと震えるその身体が愛おしい。
/401ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4314人が本棚に入れています
本棚に追加