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本当は怖い。まだ怖いよ。
夢に出てしまうほど、無意識に泣きだして魘されて泣きだすほど。
でも、それでも、誰かの体温は温かくて。
俺の恐怖を受け止めてくれる立花さんの体温は、優しくて。
言葉なんてくれない立花さんだからこそ、癒されることもあるんだ。
でも。
「前、前も、さ、触って下さいっ」
クリームからぷるんと飛び出した俺のモノが、涙を流している。
恥ずかしい。これ以上は、俺、もう。
、自分で触るのは許さない。少しでも自分で触ったら、お前の大好きな玩具を買う」
「そんなっ んんんっ」
俺の悲痛な声は、いとも簡単に口づけで塞がれた。
剃刀で体を強張らせた俺に、立花さんじれったい快楽の渦で俺を溺れさせていく。
「ひゃっ」
触ってもらえない場所の先端を、剃刀の柄がグリグリと刺激させていく。
ううう。酷い。
「立花さんっ」
「何だ?」
「早くっ も、剃ってっ」
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