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「ちょっと顔が綺麗だからって! 要領の悪いお前を傍に置いていた俺が馬鹿だった! この疫病神! お前がどうせその容姿でたぶらかしたんだろう!」
葉山さんは、燃え上がる自分の店を見て、完全にパニックに陥っていた。
泣きながら、俺へその怒りをぶつけている。
「すいません」
そう言うしかない。
「上のテナントや隣のビルに火が移れば――どんだけ賠償しなきいけないのか! お前に払わせるからな! 裏口を開けておいたお前のミスだ!」
そうだった。
葉山さんも俺も残って作業していて――コンビニへ行くのだからすぐだし鍵は良いからって言われて俺も素直にその言葉に頷いた。
俺のせいだ。
「お前みたいな高卒の、容姿だけの馬鹿なんか雇うんじゃなかった」
葉山さんの拳が振りかざされて、俺は思わず目を閉じた。
その時だった。
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