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「おい、美砂、美砂!」
廊下を全力で走り、居間でテレビを見ながら座っている糞妹の美砂を怒鳴り付けた。
「朝から五月蝿いし臭いわね。何?」
「俺の洗濯モノだけ、なんでいつもいつも洗濯機から投げ捨ててんだよ! 誰の給料で飯食ってるんだ! てめえ、表出ろ!」
「うっさいわね。誰がご飯作ったり洗濯してると思ってるのよ! お兄ちゃんのパンツなんて一緒に洗濯したくない!」
「くそブス女が! てめー反抗期はさらにブスだな」
「はあ!? うっさい。煙草臭い! 消えろ、チビ」
「チビだあ!? てめー女だからって調子のるなよ、乳もねーガキが!」
「何ですって!」
「あんたたち、喧嘩してたら遅刻するわよ!」
怒鳴りながらも呑気にせんべいを食べてるババアは、一昨日、二階のベランダで洗濯中に床が抜けて落ちなかったものの足を捻挫して現在、家事放置中。
よって俺のパンツは一昨日から洗濯されずに洗濯機の横の籠に放り投げられていた。
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