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後ろに隠れて、がやがやと野次を飛ばすと、何故か賢治さんから拳骨が飛んできた。
「俺に言わせんな。お前も何とか自分でしろよ。男だろ、小さいがついてるだろ!」
「大きいマグナムがぶら下がってるに決まってるだろ!」
くそう! 見せてやろうか。
俺と賢治さんのやりとりに、麗一狼が口元を着物の袖で隠しながら、クスクスと笑う。
「分かったわ。貴方達がそう言うなら――全力でいかせてもらうし、いかせるからね」
「げ」
全力とかマジで気持ち悪いからお断りなんだが。
「俺、お前を抱く気はねーよ」
「私が貴方を抱くから問題ないわよ」
問題しかねーー!
俺は、女が好きな健全な男だぞ。
「それより、貴方のラインより、確かめたいことがあったのよ。ふふ」
にゅっと麗一狼の手が、俺の胸元に伸びた。
「あああん。素敵!」
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