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麗一狼は俺の胸元から、腹筋を覗くと女の様な気持ち悪い黄色い声をあげた。
「んだよ」
「その肌についた縛り痕! 素敵よ。舌を這わせたいわ」
「気持ち悪いから! 今、すっげー鳥肌立った!」
袖を捲って、腕を見せると麗一狼はくすりと妖しく目を光らせてわらう。
なんでこいつって、こんなに笑うと妖艶になるんだろうか。
ぜってー頭の中は変態なことしか考えてなさそうなのに。
すると、不意をつかれて麗一狼にぎゅっと抱きつかれた。
賢治さんが『おい』と注意をしてはくれたが、麗一狼は俺の顔に自分の胸を押しつけてぎゅうぎゅうと抱き締めるだけだ。
「貴方って、本当は快楽に弱いドMなんですからね。私に縛られて快感で、喘いでしまう様な」
「てめえ、麗一狼のくせに」
「ふふ。貴方を快楽で縛り付けるのは、私なんだからね」
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