二、翌日欲情。パンツなし?

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「……誰がいるか。いらねーよ」 脱衣所の扉を思いっきり閉めると、豪快に作業服を脱いだ。 作業服は洗ってくれるのに、なんでパンツだけは洗わなねーんだよ、このクソめ。 パンツだけ洗濯機の上に置くと、不意に洗面台の鏡に全身が映った。 割れた腹筋も、引き締まったウエストも、程良い筋肉も、なかなかイケてると自負しているが、やっぱ出会いだな。出会い。 出会いがなければ、この肉体美も見せられねー。 「見たい―――」 俺がポージングしていたら、脱衣所の扉がガタガタと揺れる。 鍵をかけ忘れたのを思い出した俺が急いで締めようとするがほんの少し空いたドアの隙間が全く閉まらない。 「貴方の縛り痕が見たいのーーーー」 隙間から目を覗かせる変態は、麗一狼しか考えられなかった。 こいつ、もしやこれが狙いで俺の仕事終わりを狙って来たな。 仕事の時間を調べられるのは、向こうも一緒ってことか。
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