2576人が本棚に入れています
本棚に追加
「日頃の行いって大事ねえ。ふふふふ」
「ちゃんと俺の親に説明しろよ! 俺は信頼0なんだからな!」
麗一狼の着物の襟元を両手でぐっと抑えたら、嬉しそうに妖艶に笑いやがった。
こいつは、男のくせになんかドキッとする色香を撒き散らすんだけど、一体なんなんだ。
胸板で、下には俺と同じものぶら下げて、俺より背もでかいのに。
その艶めいた仕草、薫り、笑顔、なんだか、生唾飲み込む魅力があるんだけど。
これが色男と呼ばれる天然フェロモン?
「ベランダに続き、あんた次は扉を壊しちゃったんだ! 信じられないっ」
松葉杖を振り回しながら母さんが歩いてきたけれど、こいつもう完治しいてんじゃなねーの!?
「違うんですよ。脱衣所に入らせてくらないから、私と押し問答になっちゃって」
最初のコメントを投稿しよう!